黑鯛の歌 二首 中島敦
黑鯛の歌
――土肥釣堀にて――
巖陰(いはかげ)はさ靑に透り黑鯛の尾鰭白々と妖(あや)しく翻(かへ)る
洞窟に光は入らず黑き水の湧くが如くに黑鯛群(む)るる
[やぶちゃん注:「河馬」歌群の一。前のものと同じ吟詠と推定され、その場合、やはり八月二十九日の可能性が浮上する。]
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黑鯛の歌
――土肥釣堀にて――
巖陰(いはかげ)はさ靑に透り黑鯛の尾鰭白々と妖(あや)しく翻(かへ)る
洞窟に光は入らず黑き水の湧くが如くに黑鯛群(む)るる
[やぶちゃん注:「河馬」歌群の一。前のものと同じ吟詠と推定され、その場合、やはり八月二十九日の可能性が浮上する。]