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« 芥川龍之介「河童」決定稿原稿 十六 | トップページ | 鬼城句集 夏之部 祭 »

2013/07/06

芥川龍之介「河童」決定稿原稿 最終章 十七 / ブログ版完全電子化復刻完遂+僕の考える正しいトックの詩とは?

これを以ってブログでの芥川龍之介「河童」決定稿原稿の完全電子化復刻を完遂した。

また最後の最後に、大きな発見があった。それは「河童」の最後に示されるトックの詩について、現行のものは実は微妙な点に於いて、『本物のトックの詩』とは異なるという事実である。

その再現も注でしておいた。御笑覧あれ。――いや――僕と芥川龍之介にとっては「笑覧」どころではない――これはすこぶる大事な『誤りの訂正指摘』なのだと――僕は思っているのだ。確かに。


エールを呉れた教え子諸君及び画像転載許可を速やかにして呉れた国立国会図書館にこの場を借りて御礼申し上げる。

これから、HP版の作成及び僕の考える完全正当なる「河童」テクストの公開に向けて、最後のハングした岩山を頂上を目指して孤独に登攀する。随分、御機嫌よう。それではまた、きっとお逢いしましょう、芥川龍之介の、河童の国で…………(何故、こんな『変な』リーダを打つかって? それもお楽しみさ、♪ふふふ♪…………)



■原稿193(194)

     十七

 

[やぶちゃん注:5字下げ。「河童」最終章。本文は2行目から。]

 

 僕は河童の国から帰つて來た後、〈《暫くは》→いつも〉*暫くは*

々人間の皮膚の匀に閉口しました。我々人間

に比べれば、河童は実に淸潔なものです。の

みならず我々人間の頭は河童ばかり見てゐた

僕には如何にも気〈■〉**の悪いものに見えまし

た。これは或はあなたにはおわかりにならな

いかも知れません。しかし目や口は兎〈も〉**

も、この鼻と云ふものは妙に恐しい気を起さ

せるものです。僕は勿論出來るだけ、誰にも

[やぶちゃん注:最後の20行目20マス目に大きなインクの滴の痕がマス目中央にあり、そこから10行目20マス目下方へ向かって、滴の痕よりはっきり区別出来る薄さで有意に太いインク擦過痕が延びる。この汚損はこの9~10行目が書かれる以前の汚損と思われる。それぞれ、9行目末の「さ」も、また10行目末の「も」も、これらの汚損を避けるように書かれているように見受けられるからである。]

 

■原稿194(195)

會はない算段をしました。が、〈いつか我〉*我々人間*にも

いつか次第に慣れ出したと見え、〈一年〉*半年(はんとし)*ばかり

たつうちにどこへでも出るやうになり〈ま〉**〈し〉**

た。唯それでも困つたことは〈何〉**か話をしてゐ

るうちにうつかり河童の国の言葉を口に出し

てしまふことです。

 「君はあしたは家(うち)にゐるかね?」

 「Qua

 「何だつて?」

 「いや、ゐると云ふことだよ。」

[やぶちゃん注:

●「〈ま〉**〈し〉**た」この2字の書き変えは明らかにインクの滲み(手か何かに附着した半乾きのインクが点々と附着したようなもの)による汚損を訂したものである。この原稿の特に5行目までの下半分の部分には同様の汚損が十数ヶ所見受けられる。]

 

■原稿195(196)

 大體かう云ふ調子だつたものです。

 しかし河童の国から帰つて來た後、丁度一

年ほどたつた時、僕は或〈《負債》→事■〉*事業*の〔失敗した〕爲に………

(S博士は彼がかう言つた時、「その話はおよ

しなさい」と注意をした。何でもS博士の〈話に〉*〈に〉*

よれば、彼はこの話をする度に看護人の手に

も了(お)へない位、亂暴になるとか云ふことであ

る。)

 ではその話はやめませう。しかし或事業の

失敗した〈後〉爲に僕は又河童の国へ〈行き〉*帰り*たいと思ひ出

[やぶちゃん注:

●「〔失敗した〕爲に………」この部分、初出及び現行では何故かリーダが4マスに亙っており、

 失敗した爲に…………

となっている。原稿のそれは『今までと全く変わらない3マスを塞ぐリーダ』であるのにも拘わらず、である。ここは統一を図る原則から言えば、初出は『通常の3点リーダの2マス』とするべきである。但し、それを芥川が敢えてゲラ校で、特にこの「十七」章のみ、「僕」の精神病による狂気世界との懸隔を読者に暗示させる一方途として、「3点リーダの4マス・リーダ」を指定した、という可能性を完全には排除することは出来ない。その証拠に、この後の部分に出現する3箇所のリーダが総てこの『奇体な4マス・リーダ』だからである。

●「何でもS博士の」初出及び現行では、

 何でも博士の

で「S」はない。

●「〈話に〉*〈に〉*よれば、」の記号は間違いではない。ここは最初に、

 話は

と書いた。ところがどうも、そこの二字の上を下方向に何かで擦ってしまった結果、字が汚れた。それが気に入らなかったのか、抹消して右に吹き出しで「話に」と訂したのだが、またしても「に」の字を書き損なった。そこで芥川はそれをまた抹消し、そこからこの5行目下方罫外に向かって線を引いた。そこに「に」と訂そうとして書き損じたものらしい。校正過程で誰かが訂したものと思われ、初出及び現行は、

 話によれば、

と普通になっている。

●「河童の国へ〈行き〉*帰り*たい」は書いた直後に変更したものである。何故なら、次の原稿の一文以降では、この謂い方が問題とされているにも拘わらず、修正が全くないからである。]

 

■原稿196(197)

しました。さうです〈、〉**「行きたい」のではありま

せん。「歸りたい」と思ひ出したのです。河童の

国は当時の僕には故郷のやうに感ぜられまし

たから。

 僕はそつと家(うち)を脱け出し、中央線の汽車へ

乘らうとしました。そこを生憎巡査に〈つ〉**

まり、とうとうこの病院へ入れられた〈の〉**

す。僕はこの病院へはひつた当座も〈マツグやチヤツクのことを考〉*河童の国のことを〈考へ〉*思ひ*つづけました。医者のチヤツクはどうしてゐるでせう〈。〉? 哲学者のマツグ〈は〉**

[やぶちゃん注:

●「とうとうこの病院へ」は初出及び現行は、

 とうとう病院へ

である。「この」があった方が自然ではあるが、直後にも「この病院へはひつた当座も」とあり、ゲラ校で芥川自身が五月蠅いと判断して削った可能性がある。そもそも最初に強制入院させられたところから転院したと考えてもすこぶる『自然』であり、とすればこの方が正しい謂いともなろう。

●「思ひつづけました。」は初出及び現行は、

 想ひつづけました。

である。個人的趣味から言うと「想」でよいと思う。芥川がゲラ校で訂した可能性も否定出来ないし、芥川の用字法としても無理がない。]

 

■原稿197(198)

不相変七色の色硝子のランタアンの下に何か

考へてゐるかも知れません。殊に僕の親友だ

つた、嘴の腐つた学生のラツプは、―――或

けふのやうに曇つた午後です。〈僕はこんなこと〉*こんな追憶に耽*

つてゐた僕は思はず声を挙げようとしま〈し〉**

た。それはいつの間(ま)にはひつて來たか、バツ

グと云ふ漁師の河童が一匹、僕の前に佇みな

がら、何度(なんど)も頭(あたま)を下(さ)げてゐたからです。僕は

心をとり直(なほ)した後(のち)、―――泣いたか笑つたかも

覚えてゐません。が、兎に角久しぶりに河童

 

■原稿198(199)

の国の言葉を使ふこと〈を?〉**感動してゐたことは

確かです。

 「おい、バツグ、どうして來た?」

 「へい、お見舞ひに上つたのです。何でも御

病気だとか云ふことですから。」

 「どうしてそんなことを知つてゐる?」

 「ラディオのニウス〈を〉**知つたのです。」

 バツグは得意さうに笑つてゐ〈ました。〉*るのです。*

 「それにしてもよく來られたね?」

 「何、造作(ざうさ)はありません。〔東京の〕〈河〉**や堀割りは河童

[やぶちゃん注:

●「ラディオ」の促音は初出及び歴史的仮名遣版では、

 ラデイオ

である。]

 

■原稿199(200)

には往來も同樣ですから。」

 僕は河童も蛙のやうに水陸兩棲の動物だつ

たことに今更のやうに気がつきました。

 「しかしこの辺(へん)には川はないがね。」

 「いえ、こちらへ上つたのは水道の鐵管を拔

けて來たのです。〈」〉それからちよつと消火栓(せん)を

あけて………」

 「消火栓をあけて?」

 「檀那はお忘れなすつたのですか? 河童〔に〕も

機械屋(や)のゐると云ふことを。」

[やぶちゃん注:

●「消火栓をあけて………」前注で示した通り、初出及び現行は、

 消火栓をあけて…………

『奇体な4マス・リーダ』である。]

 

■原稿200(201)

 それから僕は二三日毎にいろいろの河童〈か?〉**

訪問を受けました。僕の病(やまひ)はS博士によれば

早発性痴呆〔症〕と云ふことです。しかしあの医者

のチヤツクは(〈甚だ〉これは甚だあなたにも失礼に当

〈かも知れ〉*のに違ひあり*ません。)僕は早発性痴呆症〔患者〕ではない、

〈あなたがた〉早発性痴呆症患者はS博士を始め、あなたがた

だと言つてゐ〈るのです。〉*ました。*医者の〈ヤ〉チヤツクも來

る位ですから、〈硝子会社〉学生のラツプや哲学者のマツ

グの〈尋ねて〉*見舞ひに*來たことは勿論です。が、あの漁

師のバツグの外に晝間は誰も尋ねて來ませ

[やぶちゃん注:

●「あなたがた」初出及び現行は、

 あなたがた自身

である。「自身」が入った方がよい。ゲラ校で芥川自身が挿入したものであろう。]

 

■原稿201(202)

ん。〈二三〉殊に二三匹一しよに來るのは夜(よる)、―――そ

れも月のある夜(よる)です。僕はゆうべも月明りの

中(なか)に〈硝子会社の〉*硝子会社の*社長のゲエルや哲学者のマツ

グと話をしました。のみならず音樂家のクラ

バツク〈《の》→は〉*にも*ヴァイオリンを一曲彈(ひ)いて貰ひま〈し〉**

た。そ〈れは〉ら、向うの机の上に黒百合(くろゆり)の花束(はなたば)

〈ある〉*のつてゐる*でせう? あれもゆうべクラバ

ツクが土産に持つて來てくれたものです。……

 (僕は後(うし)ろを振り返つて見た。が、勿論机の

[やぶちゃん注:

●「ヴァイオリン」の促音は初出及び歴史的仮名遣版では、

 ヴアイオリン

である。

●「持つて來てくれたものです。………」前注で示した通り、初出及び現行は、

 持つて來てくれたものです。…………

『奇体な4マス・リーダ』である。]

 

■原稿202(203)

上(うへ)〈それ〉には花束(はなたば)も何ものつてゐなかつた。)

 それからこの本も哲学者のマツグがわざわ

ざ持つて來てくれたものです。ちよつと最初

の詩を讀んで〈■〉**覽なさい。いや、あなたは河

童の国の言葉を御存知になる筈はあ〈り〉**〈ま〉**

ん。〈しか?〉*では*代りに讀んで見ませう。これは〈あの

悲しい詩人の〉*近頃出版になつた*トツクの全集の一册です。―――

 (彼は古い電話帳をひろげ、かう云ふ詩をお

ほ声に読みはじめた。)

―――〈熱帯〉*椰子*の花や竹の中に

[やぶちゃん注:

●「上(うへ)〈それ〉には」この部分、見ていると、芥川は前の原稿の続きがあることを忘れて、次の2行目の内容を書きかけて、気がつき、1マス目に「上」を入れて「それ」を抹消して続けたという事実が判明する。この部分、別に存在した河童の下書稿から筆写していた可能性を示唆するものではなかろうか?

●「―――〈熱帶〉*椰子*の花や竹の中に」の冒頭の「―――」は後から挿入したものである。その証拠に芥川の癖で3文字分のダッシュを引いた結果、実はその頭が(詩は2字下げにしかしていなかったために)、10行目上方罫外へと一字分、はみ出しているのである。また、抹消の「熱帶」であるが、実際には「帶」の字は第一画の横棒しかマスには書かれていない。しかし、文脈と「椰子」の書き換えからも、間違いないと判断して敢えて「帶」と入れたものである。大方の御批判を俟つものである。]

 

■原稿203(204)

   佛陀はとうに眠つてゐる。

 

   〈基督も〉路ばたに枯れた無花果と一しよに

   基督ももう死んだらしい。

 

   しかし我々は〈休〉**まなければならぬ、

   たとひ芝居の背景の前にも。

 

――(その又背景の裏を見れば、継ぎはぎだら

けのカンヴアスばかりだ。!)―――

[やぶちゃん注:

●「しかし我々は〈休〉**まなければならぬ、」この最後の読点は、初出及び現行では、

 しかし我々は休まなければならぬ

と存在しない。私は私の考えるこの詩の詩想からいって、この読点は打たれねばならないと考えている読点があるのが『唯一正当なトックの詩である』と、私は信じて疑わないのである。これは我鬼となった私の拘りであると言える。

●「――(その又背景の裏を見れば、継ぎはぎだらけのカンヴァスばかりだ。!)―――」この部分は非常に問題がある。

 一つは、初出及び現行では、「背景も裏を見れば」が、
 その又背景の裏を見れば、継ぎはぎだらけのカンヴァスばかりだ。!

となっていて、大きな相違を示している点である。――これは芥川龍之介自身がゲラ校正でそうしたもの――とは思いたいのであるが、私は個人的にここは、
×背景の裏を見れば
ではなく、
〇背景も裏を見れば
の方が詩想としてしっくりくるように思われるのである。大方の御批判を俟つが、私は勝手にそれが『唯一正当なトックの詩である』と思えてならないのである。
 次いで「カンヴァス」の促音はママ。初出及び現行は「カンヴアス」である。

 さて次に、ここも前後を挟むダッシュは後から加えられたものであって、しかも表記のように、最初のダッシュは2字下げの分にしか附されていない。ところが、現行では(実は初出にはこれはおろか詩の前後のダッシュもない。岩波旧全集はここを底本(初出『改造』版)によらず、この原稿と芥川龍之介自身の『改造』書入れに従って「――」、2マスダッシュを入れているのである)ここは、ダッシュなしで、前と同じ2字下げで、

  (その又背景の裏を見れば、継ぎはぎだらけのカンヴアスばかりだ。!)―――

となっているのである。私はこれは大きな誤りであると考えている。トックのこの詩は最後が散文調の( )附記のようになっているのである。それが『唯一正当なトックの詩である』と私は信じて疑わない。試みに以下に現行のそれと、私の考える『唯一正当なトックの詩』を示す。但し、ダッシュは一般的表記の二マス・ダッシュとし、ルビは排除するものとする。

   *   *   *

【歴史的仮名遣準拠現行版】

 

――椰子の花や竹の中に

  佛陀はとうに眠つてゐる。

 

  路ばたに枯れた無花果と一しよに

  基督ももう死んだらしい。

 

  しかし我々は休まなければならぬ

  たとひ芝居の背景の前にも。

 

  (その又背景の裏を見れば、繼ぎはぎだらけのカンヴアスばかりだ。!)――

 

【私藪野直史が唯一正当と考える詩形】

 

――椰子の花や竹の中に

  佛陀はとうに眠つてゐる。

 

  路ばたに枯れた無花果と一しよに

  基督ももう死んだらしい。

 

  しかし我々は休まなければならぬ、

  たとひ芝居の背景の前にも。

 

――(その又背景も裏を見れば、繼ぎはぎだらけのカンヴァスばかりだ。!)――

 

   *   *   *

 大方の御批判を俟つ。]

 

■原稿204(205)

 〈しかし〉*けれども*僕はこの詩人のやうに厭世的ではあ

りません。河童たち〈は〉**時々來てくれる限りは、

―――ああ、このことは忘れてゐました。あ

なたは僕の友だちだつた裁判官のペツプを覚

えてゐるでせう。あの〈■〉河童は職を失つた後(のち)、

ほんたうに発狂してしまひました。何でも今

は河童の国の精神病院にゐると云ふこ〈と〉**

す。僕はS博士さへ承知してくれれば、見舞

ひに行つてやりたいのですがね………(昭和二・

二・十一)

[やぶちゃん注:「河童」自筆原稿の最後である。この原稿に限って、ナンバリングが左端罫罫外上方(但し以下に示すように不完全)と左罫外3マス目左方と二箇所に打たれている。これは上のものがあまりに左側に寄せ過ぎて打ち損ね「04」となり、3ケタ目の「2」がなくなってしまったため、改めて下方に「204」と打ったものと考えてよい。最終行は10行目で、余白はない。実に無駄のない、芥川龍之介らしい掉尾の原稿ではないか!

●「あの〈■〉河童は」この抹消字は「男」と書きかけたようにも見える。

●「行つてやりたいのですがね………」先に述べた通り、現行及び初出は、

 行つてやりたいのですがね…………

『奇体な4マス・リーダ』である。

●「行つてやりたいのですがね………(昭和二・二・十一)」初出及び現行では、

 行つてやりたいのですがね………… (昭和二・二・十一)

とリーダの後に1マス空けてクレジットとなっている。]

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