薔薇のもののけ 大手拓次
薔薇のもののけ
あさとなく ひるとなく よるとなく
わたしのまはりにうごいてゐる薔薇のもののけ、
おまへはみどりのおびをしゆうしゆうとならしてわたしの心をしばり、
うつりゆくわたしのからだに、
たえまない火のあめをふらすのです。
[やぶちゃん注:太字「しゆうしゆう」は底本では傍点「ヽ」。]
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薔薇のもののけ
あさとなく ひるとなく よるとなく
わたしのまはりにうごいてゐる薔薇のもののけ、
おまへはみどりのおびをしゆうしゆうとならしてわたしの心をしばり、
うつりゆくわたしのからだに、
たえまない火のあめをふらすのです。
[やぶちゃん注:太字「しゆうしゆう」は底本では傍点「ヽ」。]
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