お國自慢 中島敦
お國自慢
生れは東京。その後處々を放浪。從つて、故郷といふ言葉の持つ(と人々のいふ)感じは一向わかりません。猛烈な愛郷心、強度的團結力。生活や言葉の上の強烈な郷土的色彩等をもつた方にお逢ひする度に、羨望と驚嘆との交じつた妙な感じに打たれます。
[やぶちゃん注:これは横浜高等女学校在勤中に同校校友会雑誌「學苑」の第九号(昭和一二(一九三六)年七月発行)の誌上で生徒側から求められた標題のアンケートに各教師が答えたものの内の中島敦の回答部分。当時、満二十八歳。]
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