國木田獨歩 忘れえぬ人々 単行本「武藏野」版(ルビ完備) + 同縦書版
「やぶちゃんの電子テクスト:小説・戯曲・評論・随筆・短歌篇」に僕の偏愛する作品、國木田獨歩「忘れえぬ人々」の単行本「武藏野」版(ルビ完備)+同縦書版を公開した。
遠い昔に公開したもの(今から8年前の2005年8月5日公開。まさにサイト開設から一ヶ月ほど、そして右腕首を折った直後であった)は筑摩書房版「現代日本文學大系 第一一卷 國木田獨歩 田山花袋集」によるもので、僕の偏愛する作品集「武藏野」に載るものとは表記に微妙な違いがあることに気づいたことによる。
今回は底本にあるルビを総て再現し、読み易い縦書版も同時に作成したので、未読の方は是非、お読み戴きたい。
因みに、僕のブログ・カテゴリ「忘れ得ぬ人々」(「忘れ得ぬ人々:写真版」もあり)は無論、この作品への僕のオマージュである。
因みに今回のルビ・タグ(<RUBY><RB>漢字</RB><RT>ルビ</RUBY>)の挿入箇所は2300箇所を越え、腱鞘炎になりそうになった。
それにしてもこの作品のエンディングは味である。入れ子構造になっていて、しかも最後に読者をして「やられた」という気にさせる。これが今から115年も前の小説とはちょっと思えないではないか。