鬼城句集 夏之部 酸漿草の花
酸漿草の花 かたばみの花見付けたり假の宿
かたばみに同じ色なる蝶々かな
[やぶちゃん注:「酸漿草」「かたばみ」と読む。カタバミ目カタバミ科カタバミ
Oxalis corniculata の漢名で、葉や茎が蓚酸水素ナトリウム等の水溶性蓚酸塩を含んでいるため、咬むと酸っぱいことに由来する(蓚酸 HOOC−COOH は英語で“oxalic acid”というが、これはカタバミ属 Oxalis の葉から単離されたことに由来する。消炎・解毒・止瀉作用があるとされる生薬名の場合は酢漿草(サクショウソウ)と読む(以上は主にウィキの「カタバミ」に拠った)。]
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