鬼城句集 夏之部 靑葉 / 夏之部 了
靑葉 樟欅御門賴母しき靑葉かな
靑葉して錠のさびつく御廟かな
御造營や靑葉が下の杢の頭
[やぶちゃん注:「御造營」は「みつくり」と訓じているか。「杢の頭」の方は「もくのかみ」と読んでいるか。大工の頭の意。前の句とともに日光東照宮の嘱目吟かと私には思われる。]
靑葉して淺間ヶ嶽のくもりかな
*
本句を以って「鬼城句集」は「夏之部」を終える。
これを以ってこの熱帯のような暑さもいい加減に終わりになることを祈る。
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靑葉 樟欅御門賴母しき靑葉かな
靑葉して錠のさびつく御廟かな
御造營や靑葉が下の杢の頭
[やぶちゃん注:「御造營」は「みつくり」と訓じているか。「杢の頭」の方は「もくのかみ」と読んでいるか。大工の頭の意。前の句とともに日光東照宮の嘱目吟かと私には思われる。]
靑葉して淺間ヶ嶽のくもりかな
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本句を以って「鬼城句集」は「夏之部」を終える。
これを以ってこの熱帯のような暑さもいい加減に終わりになることを祈る。