鬼城句集 夏之部 孑孑
孑孑 孑孑の浮いて晴れたる雷雨かな
[やぶちゃん注:「孑孑」孑孒とも書く。ボウフラは水面に雨が降ってきたりして何らかの震動が起こったり物の影がさしたりすると、危険を察知して沈む。因みに呼吸する際には尻にある呼吸管を使って呼吸するために倒立しているが、沈む際には頭が上となる。また、呼吸管の近くには尾葉と呼ばれる鰓と相同の器官(鰓とする叙述も多い)があるが、これは呼吸に用いらるのではなく、体内の塩分調整に使われると考えられているようである。]
« 日本その日その日 E.S.モース(石川欣一訳) 第七章 江ノ島に於る採集 24 ホイスト・ゲーム / 松浦佐用彦のこと | トップページ | 馬にゆられて 大手拓次 »