鬼城句集 秋之部 七夕/籾磨
七夕 七夕や笹の葉かげの隱れ里
[やぶちゃん注:山深い地の農家に七夕飾りを見出した景であろう。しみじみとしていい句だと思う。以下の句も同じくすこぶる映像的である。]
雨降りて願の糸のあはれなり
籾磨 籾磨つて臼引き合へる妹背かな
[やぶちゃん注:「籾磨」は「もみすり」で籾を磨り臼にかけて玄米にすること。]
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