靑靑とよみがへる 大手拓次
靑靑とよみがへる
わたしの過去は 木の葉からわかれてゆく影のやうに
よりどころなく ちりぢりに うすれてゆくけれど、
その笛のねのやうな はかない思ひでは消えることなく、
ゆふぐれごとに、
小雨する春の日ごとに、
月光のぬれてながれる夜夜(よるよる)に、
わたしの心のなかに
あをあをと よみがへる。
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靑靑とよみがへる
わたしの過去は 木の葉からわかれてゆく影のやうに
よりどころなく ちりぢりに うすれてゆくけれど、
その笛のねのやうな はかない思ひでは消えることなく、
ゆふぐれごとに、
小雨する春の日ごとに、
月光のぬれてながれる夜夜(よるよる)に、
わたしの心のなかに
あをあをと よみがへる。
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