鶯の聲遠き日も暮れにけり 蕪村 萩原朔太郎 (評釈)
鶯の聲遠き日も暮れにけり
春の暮方の物音が、遠くの空から聽えて來るやうな感じがする。古來日本の詩歌には、鶯を歌つたものが非常に多いが、殆んど皆退屈な凡歌凡句であり、獨り蕪村だけが卓越して居る。
[やぶちゃん注:昭和一一(一九三六)年第一書房刊「郷愁の詩人與謝蕪村」の「春の部」より。]
« 無爲の世界の相について 大手拓次 | トップページ | 中島敦 南洋日記 十月三日 »
鶯の聲遠き日も暮れにけり
春の暮方の物音が、遠くの空から聽えて來るやうな感じがする。古來日本の詩歌には、鶯を歌つたものが非常に多いが、殆んど皆退屈な凡歌凡句であり、獨り蕪村だけが卓越して居る。
[やぶちゃん注:昭和一一(一九三六)年第一書房刊「郷愁の詩人與謝蕪村」の「春の部」より。]