旧暦9月13日 十三夜月・豆名月・栗名月
今夜は八月十五夜とあわせて月見をせねばならないとされ、片月見は不吉と伝承されている。長野県安曇郡その他では
小麦の名月
と呼んでこの夜の天気で翌年の農作の豊凶を占う風習がある。また、福岡県の海岸部ではこの日を
女の名月
と呼んで,女がいばってもよい日だと伝える。この夜の神祭りが古代にあっては女性によって営まれたことを示す痕跡であろう(ここまでは平凡社「世界大百科事典」に拠った)。まさしく月は女のものであったのである。
英名でも
gibbous moon
で、“gibbous”は「膨らんだ形の」の意であるが、西洋ではやはりその形に妊娠や稔りをシンボライズした。そこから
豊穣の月
とも訳すのである。
月の出 15:55
月正中 22:17
翌月入 04:35
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