噴水の上に眠るものの聲 大手拓次 《第9連》
ひとつの言葉を嗅ぐことは、花園のさまよふ蜂となることである。觀念は指をきり、わきたつ噴水に雨をふらし、をののく曙は闇のなかに身をひるがへし、やはやはとし、すべてはほのかなあかるみの流れに身ぶるひをしてとびたつのである。
« 鬼城句集 秋之部 柿 | トップページ | 噴水の上に眠るものの聲 大手拓次 《第10連》 »
ひとつの言葉を嗅ぐことは、花園のさまよふ蜂となることである。觀念は指をきり、わきたつ噴水に雨をふらし、をののく曙は闇のなかに身をひるがへし、やはやはとし、すべてはほのかなあかるみの流れに身ぶるひをしてとびたつのである。