絶頂の城たのもしき若葉かな 蕪村 萩原朔太郎 (評釈)
絶頂の城たのもしき若葉かな
若葉に圍まれた山の絶頂に、遠く白堊の城が見えるのである。若葉の靑色と、城の白堊とが色彩の明るい配合をして居るところに、この句の繪畫的のイメーヂがあり、倂せてまた主觀のヴイジヨンがある。洋畫風の感覺による構成である。
[やぶちゃん注:昭和一一(一九三六)年第一書房刊「郷愁の詩人與謝蕪村」の「夏の部」より。]
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絶頂の城たのもしき若葉かな
若葉に圍まれた山の絶頂に、遠く白堊の城が見えるのである。若葉の靑色と、城の白堊とが色彩の明るい配合をして居るところに、この句の繪畫的のイメーヂがあり、倂せてまた主觀のヴイジヨンがある。洋畫風の感覺による構成である。
[やぶちゃん注:昭和一一(一九三六)年第一書房刊「郷愁の詩人與謝蕪村」の「夏の部」より。]