岩本楼(モースが江の島滞在中に描いた一室とほぼ同位置と思われる現在解体中の部分)
「日本その日その日」の叙述から僕が推定する岩本楼のモースが描いた一室とほぼ同位置と思われる現存する建物箇所を今日、岩本楼に行った(義父と父との久方振りの再会を同旅館に今夜セットして僕は帰った)際に撮影した。これも近々解体されそうな雰囲気であった。下の写真の奥の部分は何かそれらしい昔の面影を幽かに残しているように思われた。
なお、江の島臨界実験所を同定出来る巨大な絵図を同旅館内の記念室で現認出来たが、残念ながら撮影は禁止であった。文化三(1806)年のそれ(磯野先生の「モースその日その日 ある御雇教師と近代日本」に載る絵図)には同実験所の位置には「長松」と思しい名が記されてあるのは現認出来た。
【2013年11月16日追記】今朝、義父らを迎えに行った際に旅館の方伺ったところ、モース自身の部屋は写真下の奥に少し見える新しい建物の、二階部分(現在の岩本楼記念室の二階部分)に相当するとのお話であった。僕の義父と父が泊まった部屋(昨日、僕も暫くいた海に開いた見晴らしの良い部屋)はまさにその位置から北寄りの3階の部屋であったから、モースが眺望した景色とほぼ同じ景を僕は昨日見ることが出来たことが分かった。以上から、昨日の文の表現の一部を訂正した。