日本その日その日 E.S.モース(石川欣一訳) 第九章 大学の仕事 17 鋤と鍬について / 第九章 了
図244では、二種の鋤(すき)と耨(くわ)とが示してある。断裁端が僅か内側に彎曲しているので、地面を掘る時に草の板を確実に切断するが、我々が使用する鋤や耨は、そこが反対にまるくなっているから、ともすると板が横にすべって了う。鋤の木の柄は、我国の物のように鋲で止めはせず、金属部の溝の中へ入り込んでいる。図245は道路で使用する便利な耨の一種を示す。柄は長さ約三フィートの、軽くて丈夫な竹で、籠細工の胴体は鉉(つる)で柄とつらなり、鉄の縁がついている。労働者は掘ったり搔いたりする時、鉉をしっかりと希望の角度に押え、そして塵埃のかたまりは、鉉から手を離すと同時に、ドサンと落ちる。籠細工だから非常に軽い。
[やぶちゃん注:「三フィート」約91センチメートル。]
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以上を持って「日本その日その日 E.S.モース(石川欣一訳) 第九章 大学の仕事」を終了した。
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