カテゴリ 八木重吉「秋の瞳」 始動 / 序 / 息を 殺せ
カテゴリ『八木重吉「秋の瞳」』を創始する。底本は私の所蔵する昭和五八(一九八三)年日本近代文学館刊「名著復刻詩歌文学館 紫陽花セット」を用いた。冒頭の加藤武雄の「卷首に」は本文完成後にテクスト化する。本ブログ版では底本のポイントの違いは無視し、ルビは( )で表示する。――遠い昔の可憐なとある少女の思い出に――
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詩集 秋の瞳 八木重吉
[やぶちゃん注:扉。]
[やぶちゃん注:ここに加藤武雄の「卷首に」(四頁)が入る。]
序
私は、友が無くては、耐へられぬのです。しかし、私
には、ありません。この貧しい詩を、これを、讀んでく
ださる方の胸へ捧げます。そして、私を、あなたの友
にしてください。
[やぶちゃん注:一行字数を底本と同一にした。]
[やぶちゃん注:ここに「目次」が入る。]
詩集 秋の瞳 八木重吉
[やぶちゃん注:標題紙。]
息を 殺せ
息を ころせ
いきを ころせ
あかんぼが 空を みる
ああ 空を みる
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