萩原朔太郎 短歌二首 明治三六(一九〇三)年九月
さだかにはおどろき薊もわかちえず闇にただ啼く夕ほとゝぎす
幸ありて御手のひと鞭たまはらば花のごとくも散りや往ぬべき
[やぶちゃん注:『明星』卯年第九号・明治三六(一九〇三)年九月号の「紗燈涼語」欄に「萩原美棹(上毛)」の名義で掲載された。萩原朔太郎満十六歳。]
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