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2013/12/18

鬼城句集 冬之部 雪

  天文

 

雪     遠山の雪に飛びけり烏二羽

 

      屋根の雪雀が食うて居りにけり

 

      大雪や納屋に寐に來る盲犬

 

      棺桶を雪におろせば雀飛ぶ

 

      雪松ののどかな影や雪の上

 

      道あるに雪の中行く童かな

 

      棺桶に合羽かけたる吹雪かな

 

      ぼろ市のはつる安火に吹雪かな

 

[やぶちゃん注:「はつる」は「解(はつ)る」で、「ぼろ市」のシークエンスにふさわしいこれまた「安火」、しょぼくれた焚き火の、そのともすればほつれがちな炎に、「吹雪」が吹きつけているというのであろう、と私は読む。また、「はつる」は「ぼろ市の果つ」、「ぼろ市」も最終日となって、売れないまことの襤褸ばかりが残っている景観も連想させて、より寂寥感を増しているとも言えるように思われる。大方の御批判を俟つ。]

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