『風俗畫報』臨時増刊「江島・鵠沼・逗子・金澤名所圖會」より江の島の部 21 先哲の詩(30)
畫島遇雪 高惟馨
蓬壺海上雪漫々。
玉女臺高玉樹寒。
欲向潮流迷暗穴。
明珠別自照龍蟠。
[やぶちゃん注:高惟馨は前出。
畫(ゑ)の島にて雪に遇ふ 高惟馨
蓬壺(ほうこ) 海上 雪 漫々
玉女臺 高くして 玉樹 寒し
潮流に向ひ 暗穴に迷はんと欲せしも
明珠 別して 自(おのづ)から龍蟠(りゆうばん)を照らせり
「蓬壺」既に注したが、島の形が壺に似ているところから蓬莱山の異称。]
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