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2013/12/25

『風俗畫報』臨時増刊「江島・鵠沼・逗子・金澤名所圖會」より江の島の部 21 先哲の詩(25)

  中秋遊畫島賞月   高惟馨

鼈嶼東南縮地開。

海天秋色抱蓬萊。

探珠月湧驪龍窟。

懸鏡潮明玉女臺。

有客欲攀仙桂去。

何人更汎斗槎囘。

今宵獨坐鼉磯上。

萬里觀濤酒一杯。

 

[やぶちゃん注:高惟馨は前出。「仙桂」は底本「仙柱」であるが、国立国会図書館の近代デジタルライブラリーの「相模國風土記」の「藝文部」で訂した。

 

  中秋、畫(ゑ)の島に遊に月を賞(め)づ   高惟馨

鼈嶼(べつしよ)の東南 縮地 開き

海天 秋色 蓬萊を抱く

珠を探して 月 湧けり 驪龍(りりよう)の窟(くつ)

鏡を懸げて 潮 明たり 玉女の臺

客有り 仙桂(せんけい)に攀ぢんと欲して去り

何人ぞ 更に斗槎を汎(うか)べて囘(かへ)らん

今宵(こよひ) 獨坐す 鼉磯(だき)の上

萬里 觀濤 酒一杯

 

「仙桂」仙界にあるという月桂の樹。仙界の象徴。

「斗槎」仙人が仙界と行き来するための筏。「斗」は小さいという意か。

「鼉磯」「鼉」はワニの一種若しくは水棲する想像上の怪物鼉龍(だりょう)で、それらの硬い甲を磯の岩に喩えたものと思われる。]

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