なにか知らねど 夢みるひと(萩原朔太郎)
なにか知らねど
夢みるひと
なにか知(し)らねど泣(な)きたさに
われはゆくゆく滊車(きしや)の窓(まど)
はるばると
きやべつ畑(ばたけ)は日(ひ)に光(ひか)り
風見(かざみ)ぐるま
きりやきりゝとめぐる日(ひ)に
われはゆくゆく滊車(きしや)の窓(まど)
なにか知らねど泣きたさに
[やぶちゃん注:大正二(一九一三)年九月三十日附『上毛新聞』に上記の筆名で発表された。萩原朔太郎満二十七歳。]
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なにか知らねど
夢みるひと
なにか知(し)らねど泣(な)きたさに
われはゆくゆく滊車(きしや)の窓(まど)
はるばると
きやべつ畑(ばたけ)は日(ひ)に光(ひか)り
風見(かざみ)ぐるま
きりやきりゝとめぐる日(ひ)に
われはゆくゆく滊車(きしや)の窓(まど)
なにか知らねど泣きたさに
[やぶちゃん注:大正二(一九一三)年九月三十日附『上毛新聞』に上記の筆名で発表された。萩原朔太郎満二十七歳。]