日本その日その日 E.S.モース(石川欣一訳) 第十一章 六ケ月後の東京 5 歯医者のイタい看板
私はすでに、英語で書いた、奇妙な看板について語った。それ等の多くは微笑を催させ、私が今迄に見た少数のものの中で、正確なのは殆ど皆無である。また日本人は看板に、実に莫迦げた絵をかく。ある歯医者の看板は、歯医者が患者の歯を抜く所を示していたが、患者のパクンとあけた口と、歯医者の断断乎たる顔とは、この上もなく怪奇に描かれてあった。
[やぶちゃん注:この歯医者の看板――見たイッツ!
「私はすでに、英語で書いた、奇妙な看板について語った」「日本その日その日 E.S.モース(石川欣一訳) 第十章 大森に於る古代の陶器と貝塚 10 帝都東京――看板あれこれ」を参照。]
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