橋本多佳子句集「海燕」 昭和十一年 闇を翔くる
闇を翔くる
あぢさゐの夕燒天にうつりたる
蝙蝠は天の高きに飛びて燒けぬ
蝙蝠は夕燒消ゆる地を翔くる
蝙蝠の飛びてみとりの燈も濃きよ
蝙蝠を闇に見たりきみとる夜半
[やぶちゃん注:くどいが、これも夫雄次郎ではない。不詳。しかし、前の「みとり」「葬」句群同様、極めて近親者の「みとり」としか読めない。]
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闇を翔くる
あぢさゐの夕燒天にうつりたる
蝙蝠は天の高きに飛びて燒けぬ
蝙蝠は夕燒消ゆる地を翔くる
蝙蝠の飛びてみとりの燈も濃きよ
蝙蝠を闇に見たりきみとる夜半
[やぶちゃん注:くどいが、これも夫雄次郎ではない。不詳。しかし、前の「みとり」「葬」句群同様、極めて近親者の「みとり」としか読めない。]