耳嚢 巻之八 解毒の藥の事
解毒の藥の事
甘草と黒大豆をとうぶんに煎じ用ゆれば、癒(いゆ)る事奇々妙々の由。山本宗英物語なり。
□やぶちゃん注
○前項連関:山本芸英談話で直連関の民間療法三連発。これ、今もちゃんと販売してまっせ! ご関心の向きは薀蓄も十分に語られた株式会社自然健康社「よもぎ健康市場」のズバリ! 「黒豆解毒茶」をお読みあれ!……しかし売らんかなでこれだけバキバキに薬効を宣伝しておいてしかも、『よもぎ健康市場の許可なく、サイト内の写真・テキストの無断転載を禁じます』たぁ、よく言ったもんだ。引用する気も失せたわ。商売するならコピーや効能ってもんは口コミでもなんでも伝播しなきゃ意味ないぜよ! この私の注の書きようによっては、顧客も増えたかもしれんのに、残念なことで御座ったな。なお、例の通り、「宗英」は「芸英」と訂した。
■やぶちゃん現代語訳
解毒の薬の事
甘草と黒大豆を等分に調剤なして煎じて服用すれば、如何なる中毒もたちどころに快癒致すこと、これ、奇々妙々の由。
これもまた、山本芸英(うんえい)の物語で御座った。
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