杉田久女句集 5 春、水辺の叙景
春泥に柄浸けて散れる木の實赤
浮きつづく杭根の泡や水ぬるむ
ぬるむ水に棹張りしなふ濁りかな
水ぬるみ網打ち見入る郵便夫
少し轉げてとどまる蜷や水ぬるむ
土出でて歩む蟇見ぬ水ぬるむ
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春泥に柄浸けて散れる木の實赤
浮きつづく杭根の泡や水ぬるむ
ぬるむ水に棹張りしなふ濁りかな
水ぬるみ網打ち見入る郵便夫
少し轉げてとどまる蜷や水ぬるむ
土出でて歩む蟇見ぬ水ぬるむ