橋本多佳子句集「海燕」 昭和十二年 首夏雜草
首夏雜草
捕虫網子等は穗わたをかゆがれる
捕虫網草原に且つ靑かりき
捕虫網草原の日に出て燒くる
樹々にほひ更衣のあした嵐せり
[やぶちゃん注:「首夏」(しゆか/しゅか)は初夏。陰暦四月の異称でもある。]
« おほぞらの 水 八木重吉 | トップページ | 杉田久女句集 28 松の根の苔なめらかに淸水吸ふ »
首夏雜草
捕虫網子等は穗わたをかゆがれる
捕虫網草原に且つ靑かりき
捕虫網草原の日に出て燒くる
樹々にほひ更衣のあした嵐せり
[やぶちゃん注:「首夏」(しゆか/しゅか)は初夏。陰暦四月の異称でもある。]