橋本多佳子句集「海燕」昭和十四年 稻妻
稻妻
いなづまを負ひし一瞬の顏なりき
[やぶちゃん注:芭蕉の名句「稻妻や顏のところが薄の穗」のインスパイアに見えるが、並べてみると不思議にこちらが自然、女性の句だと印象され、しかもそう感じた時に芭蕉のそれとは異なる凄絶さが読むものを襲うところが如何にも多佳子の句らしい。]
いなびかり想ひはまたもくりかへす
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稻妻
いなづまを負ひし一瞬の顏なりき
[やぶちゃん注:芭蕉の名句「稻妻や顏のところが薄の穗」のインスパイアに見えるが、並べてみると不思議にこちらが自然、女性の句だと印象され、しかもそう感じた時に芭蕉のそれとは異なる凄絶さが読むものを襲うところが如何にも多佳子の句らしい。]
いなびかり想ひはまたもくりかへす