橋本多佳子句集「海燕」昭和十四年 墓地
墓地
室(むろ)櫻手にせりひとの葬にあふ
[やぶちゃん注:「室櫻」御室桜(おむろざくら)であろう。桜の名所仁和寺の桜には特にの名で呼ばれる。]
閼伽汲むと春の日中(ひなか)に井を鳴らす
墓地をゆき春の落暉に歩み入る
春日暮れ掘られし墓地の土をふむ
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墓地
室(むろ)櫻手にせりひとの葬にあふ
[やぶちゃん注:「室櫻」御室桜(おむろざくら)であろう。桜の名所仁和寺の桜には特にの名で呼ばれる。]
閼伽汲むと春の日中(ひなか)に井を鳴らす
墓地をゆき春の落暉に歩み入る
春日暮れ掘られし墓地の土をふむ