飯田蛇笏 靈芝 明治四十三年(五句)
明治四十三年(五句)
煮るものに大湖の蝦や夏近し
[やぶちゃん注:「大湖」はどこの湖かは不詳乍ら、二句後の山中湖であろうか。]
灯をはこぶ湯女と戰ぐ樹夏の雨
合歡かげに舟の煙りや山中湖
ひぐらしの鳴く音にはづす轡かな
松にむれて田の面はとばぬ蜻蛉かな
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明治四十三年(五句)
煮るものに大湖の蝦や夏近し
[やぶちゃん注:「大湖」はどこの湖かは不詳乍ら、二句後の山中湖であろうか。]
灯をはこぶ湯女と戰ぐ樹夏の雨
合歡かげに舟の煙りや山中湖
ひぐらしの鳴く音にはづす轡かな
松にむれて田の面はとばぬ蜻蛉かな