橋本多佳子句集「海燕」昭和十五年 枯るる墓地
枯るる墓地
わが手向冬菊の朱を地に點ず
閼伽の水豐かに冬の日とも思へず
墓地をゆき黑き手套をぬがざりき
[やぶちゃん注:「手套」は「しゆたう(しゅとう)」と読む。無論、手袋のこと。]
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枯るる墓地
わが手向冬菊の朱を地に點ず
閼伽の水豐かに冬の日とも思へず
墓地をゆき黑き手套をぬがざりき
[やぶちゃん注:「手套」は「しゆたう(しゅとう)」と読む。無論、手袋のこと。]