橋本多佳子句集「海燕」昭和十五年 雜愁
雜愁
發車する列車と歩み春日面(も)に
春落暉歩廊に列車の尾も疾くなり
黄砂航く朱の一輪の月一夜
日覆ふかく疲れ港の照るを瞳に
[やぶちゃん注:「日覆ふ/かく疲れ港(かう)の/照るを瞳(め)に」と私は読む。大方の御批判を俟つ。]
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雜愁
發車する列車と歩み春日面(も)に
春落暉歩廊に列車の尾も疾くなり
黄砂航く朱の一輪の月一夜
日覆ふかく疲れ港の照るを瞳に
[やぶちゃん注:「日覆ふ/かく疲れ港(かう)の/照るを瞳(め)に」と私は読む。大方の御批判を俟つ。]
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