杉田久女句集 153 櫛卷に目の緣黑ずむ冬女
櫛卷に目の緣黑ずむ冬女
[やぶちゃん注:大正九(一九二九)年三十歳の時の句。「櫛卷」女性の髪の結い方の一つで、鬢(びん)・髱(たぼ)・前髪・髷(まげ)などを紐で結んだり成形することをせずに全体に一体として崩し、その束ねた髪の毛先を一枚の櫛の歯に巻きつけて、頭頂部で束ね留めただけの簡単なもの。洗髪後などの仮の髷。若い女は櫛の棟(むね)を上にして根を高く作り、年増は櫛の歯を上に根は幾分低く結った。]
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櫛卷に目の緣黑ずむ冬女
[やぶちゃん注:大正九(一九二九)年三十歳の時の句。「櫛卷」女性の髪の結い方の一つで、鬢(びん)・髱(たぼ)・前髪・髷(まげ)などを紐で結んだり成形することをせずに全体に一体として崩し、その束ねた髪の毛先を一枚の櫛の歯に巻きつけて、頭頂部で束ね留めただけの簡単なもの。洗髪後などの仮の髷。若い女は櫛の棟(むね)を上にして根を高く作り、年増は櫛の歯を上に根は幾分低く結った。]