橋本多佳子句集「信濃」 信濃抄二 (Ⅲ)
寂しければ雨降る蕗に燈を向くる
[やぶちゃん注:「燈」は底本の用字。]
曉(あけ)殊に露けき蚊帳ぞ子のねむり
わかれ蚊帳母子に五位の聲つばら
露の楢夜はわが燈に幹ぬれて
[やぶちゃん注:「燈」は底本の用字。]
母と子に夜も木の實の落ちしきる
黑姫も落暉負ふ山燕去る
數歩して狐のかみそり草隱る
白露や花を盡さぬ鳥かぶと
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寂しければ雨降る蕗に燈を向くる
[やぶちゃん注:「燈」は底本の用字。]
曉(あけ)殊に露けき蚊帳ぞ子のねむり
わかれ蚊帳母子に五位の聲つばら
露の楢夜はわが燈に幹ぬれて
[やぶちゃん注:「燈」は底本の用字。]
母と子に夜も木の實の落ちしきる
黑姫も落暉負ふ山燕去る
數歩して狐のかみそり草隱る
白露や花を盡さぬ鳥かぶと