橋本多佳子句集「信濃」 昭和二十年 Ⅳ
曼珠沙華塔得し道の樂しさに
秋風や耳朶を熱くしひとの前
曼珠沙華海なき國をいでず住む
[やぶちゃん注:「海なき國」戦中の前年の疎開で移っていた奈良県(あやめ池町南)のこと。多佳子は亡くなるまでここに住んだ。]
曼珠沙華さめたる夢に眞紅なり
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曼珠沙華塔得し道の樂しさに
秋風や耳朶を熱くしひとの前
曼珠沙華海なき國をいでず住む
[やぶちゃん注:「海なき國」戦中の前年の疎開で移っていた奈良県(あやめ池町南)のこと。多佳子は亡くなるまでここに住んだ。]
曼珠沙華さめたる夢に眞紅なり