橋本多佳子句集「信濃」 昭和十九年 Ⅵ
上京 四句
い寢さめて武藏野の穹合歡の穹
洋子生る
天の川今瀧なせり産聲を
[やぶちゃん注:「瀧」は底本「滝」。「洋子」不詳であるが、長女淳子の子であろうか。]
久々にて叔母に逢ふ
毛糸あむ掌のなつかしや事告げむ
[やぶちゃん注:非常に私的な句で「告げ」た「事」の内容など、意味をとることを憚られる感じの句ではある。]
車窓明け富士新雪の天に逢ふ
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