杉田久女句集 190 黍と雨
障子締めて爐邊なつかしむ黍の雨
雨降れば爐邊の雜話黍を燒く
[やぶちゃん注:この句を読むと実は前の下五は――黍に降る雨の音――なのではなく、「爐邊なつかしむ黍の」で切れているのであって、まさに「雨」の「障子締めて」、「黍を燒く」「爐邊の雜話」を「なつかし」んでいる久女という情景が自ずと見えてくるように私には思われるのであるが、曲解であろうか?]
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障子締めて爐邊なつかしむ黍の雨
雨降れば爐邊の雜話黍を燒く
[やぶちゃん注:この句を読むと実は前の下五は――黍に降る雨の音――なのではなく、「爐邊なつかしむ黍の」で切れているのであって、まさに「雨」の「障子締めて」、「黍を燒く」「爐邊の雜話」を「なつかし」んでいる久女という情景が自ずと見えてくるように私には思われるのであるが、曲解であろうか?]