飯田蛇笏 靈芝 昭和九年(百七句) Ⅰ
昭和九年(百七句)
凍港の斂(をさ)まる雲や初御空
初空のひかり盈ちつゝ温室のみち
船客の子が麗貌のてまりかな
山深く芽を搔く籠や春の晝
林垧に春立つ雲のしろみけり
[やぶちゃん注:「林垧」は「りんけい」と読み、恐らくは「坰」が正しく、坰林で郊外の意である。]
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昭和九年(百七句)
凍港の斂(をさ)まる雲や初御空
初空のひかり盈ちつゝ温室のみち
船客の子が麗貌のてまりかな
山深く芽を搔く籠や春の晝
林垧に春立つ雲のしろみけり
[やぶちゃん注:「林垧」は「りんけい」と読み、恐らくは「坰」が正しく、坰林で郊外の意である。]
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