萩原朔太郎「ソライロノハナ」より「何處へ行く」(11)
コニヤクの強き心をもつ人に
此の女等はもの足らぬかな
異教徒の如くに我はもてなされ
酒肉の席を逃れ出でにき
[やぶちゃん注:原本は「異教從」。誤字と断じて訂した。校訂本文も「異教徒」とする。]
わが心いやしくなりて株式の
話を父とするを悦ぶ
不敵にもかの王法(わうぱう)を破りたる
謀叛人をうつ銃の音
(逆賊は殺されたり、あゝ)
[やぶちゃん注:以上で、無題の「何處へ行く」の第四歌群は終わるが、特に終了記号等は附されていない。]

