橋本多佳子句集「紅絲」 沼 Ⅴ 事ありて
事ありて
手繰れど手繰れど海に頭(づ)向けて凧落ちゆく
せめて瞋(いか)りあらばやすけし冷ゆる蹄
寒星ひとつ燃えてほろびぬ海知るのみ
何をか待つ雪着きはじむ松の幹
[やぶちゃん注:意味深長な前書であるが、年譜上から如何なる「事」であったかは全く知り得ない。]
« 杉田久女句集 230 橋本多佳子氏と別離 四句 | トップページ | 飯田蛇笏 靈芝 昭和十年(九十九句) Ⅶ »
事ありて
手繰れど手繰れど海に頭(づ)向けて凧落ちゆく
せめて瞋(いか)りあらばやすけし冷ゆる蹄
寒星ひとつ燃えてほろびぬ海知るのみ
何をか待つ雪着きはじむ松の幹
[やぶちゃん注:意味深長な前書であるが、年譜上から如何なる「事」であったかは全く知り得ない。]