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2014/05/26

橋本多佳子句集「紅絲」 沼 Ⅰ

 沼

 

水鳥の沼が曇りて吾くもる

 

沼氷らむとするに波風たちどほし

 

頭(づ)勝ちなる鳩の身すぐにくつがへる

 

   家近き沼に死にし男女を悼みて 三句

 

凍(い)て死にし髪吾と同じ女の髪

 

金色の焚火一炷二人の死

 

置かれある情死の天の寒き晴れ

 

[やぶちゃん注:二句目の「一炷」は「いつしゆ(いっしゅ)」と読み、一般には香をひと炷(た)きくゆらせること及びまたその香、又は一本の灯心を指すが、ここは情死の現場検証であろうか、そこでたく焚火の火を手向けの香や灯心に擬えたものであろうか。但しこの三句、あまり上手くは詠めていない。素材負けしている。]

 

置かれある情死の天の寒き晴れ

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