橋本多佳子句集「信濃」 昭和二十一年 Ⅹ 病みて(続)
うちそとに月の萩むら門を鎖す
銀屛に蛾の多き夜や病み臥して
頭のみ見えて雀が野分中
づぶ濡れて野分の雀われ覗く
靑芒月いでて人歸すなり
病み臥して夜々のいなづま身にあびる
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うちそとに月の萩むら門を鎖す
銀屛に蛾の多き夜や病み臥して
頭のみ見えて雀が野分中
づぶ濡れて野分の雀われ覗く
靑芒月いでて人歸すなり
病み臥して夜々のいなづま身にあびる
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