山之口貘詩集「思辨の苑」――新全集との対比検証開始
思潮社の新全集は「思辨の苑」の底本を後の「定本 山之口貘詩集」(バクさん自身が決定稿と見做していた)版としており、詩集「思辨の苑」初版を底本としている思潮社旧全集によって僕が電子化したものとは冒頭の「襤褸は寢てゐる」から既に微妙な違いがあることが分かった。底本が異なる以上、本文の校合をする訳にはいかないことが分かったので、必要に応じて注記を全面改稿することにした(別に松下氏の書誌解題データも先に使用したPDF論文のものとは異なる追加記載が既にあることも分かった)。先は長いが面白い。また一からバクさんの詩を味わえるのだ。――
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先程、本記事をツイッターでツイートしたところ、相互フォローしている「思潮社」アカウントからリツイートされた。これで実に気持ちよく新全集との対比検証を行える。実に実に爽快である。――
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