日本その日その日 E.S.モース(石川欣一訳) 第十二章 北方の島 蝦夷 16 石狩湾から見た山並み
小樽に近づくにつれて、私はオカムイから小樽を越した場所に至る迄の山脈を写生した(図357)。これ等の山々が見える通りを、一枚の紙に現すためには、AとA、BとBとを接続しなければならぬ。輪郭は非常に興味があり、私が南方で見た山々の外線とは、大いに相違していた。小樽の港に近づくと共に、海岸線は段々明瞭になって来て、我々は初めて、美しい山々が如何に海岸から遠くにあり、また直接海に接する低い丘が、如何に岩が多くて垂直であるかを理解した。
[やぶちゃん注:モースの指示に従い、図を接続したものを以下に示す。
どなたか、石狩湾から見たこれらの山塊の写真をお持ちの方、ご提供を願えると、恩幸これに過ぎたるはない。]