日本その日その日 E.S.モース(石川欣一訳) 第十二章 北方の島 蝦夷 8 子が詠う詩歌は何?
先晩、私以外の一行の人々が宿っている茶屋へ行ったら、隣の部屋で小さな子が、例の疳高い一本調子で、何か読んでいた。何を読んでいるのか質ねたら、矢田部教授はしばらく耳をかたむけた後、それが、「両親が死ぬと、最も甘い食物も苦くなり、美しい花は香を失う」云々という、悲しい古典であるといった。
[やぶちゃん注:この子が詠唱しているのは何だろう? 和歌か漢詩か? 明治一一(一八七八)年の北海道の茶屋の家の少年(?)が暗唱しているのだから、これはかなりメジャーなものであるはずなのだが、暗愚な私にはどうも思い浮かばない。どなたか御教授を願えれば幸いである。
以下、有意な一行空けがある。]
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