杉田久女句集 234 花衣 Ⅱ 次女光子卒業 女子美合格
光子縣立小倉高女卒業 三句
靴買うて卒業の子の靴磨く
卒業やちび靴はくも今日限り
靑き踏む靴新らしき處女ごころ
[やぶちゃん注:昭和八(一九三三)年三月十五日の次女光子卒業式の時の作。久女、四十三歳。次女光子は大正五(一九一六)年生まれであるから、当時十七歳(高等女学校は五年制)。同日の久女の日記に『光子卒業式。快晴也。/光子も二百三人中の優等生の一人にてうれしかりき』(「/」は改行を示す。底本全集の第二巻所収の抄録日記を底本としつつ、恣意的に正字化した)。]
光子女子美術卒業 一句
卒業の子に電報すよきあした
[やぶちゃん注:「女子美術」東京の私立女子美術専門学校(昭和四(一九二九)年に専門学校に昇格。現在の女子美術大学)当時は本郷菊坂に校舎があった。次女光子の女子美合格は先に引用した「日記抄2」の上京までの一連の記載を読むに、昭和八(一九三三)年年初の非常に速い段階で決まっていたように読める(もしかするとその前年末の可能性もありそうな記載である)。]
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