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2014/06/06

飯田蛇笏 靈芝 昭和十一年(百七十八句) Ⅱ

 

厩の神泉の神に寒明けぬ

 

寒明けし船渠(ドツク)の光り眼を囚ふ

 

冱返る夜を遊楽の頸飾

 

   大菩薩嶺、一句

 

野兎ねらう燒け木の鷹に雪解かな

 

[やぶちゃん注:「ねらう」はママ。]

 

春殿の風の凶鴉に日の光り

 

囀りに愛餐の卓はや灯る

 

春鹿を射て舁きいでし甌窶かな

 

   注。甌窶は山の高処にして傾斜せる地を云ふ。

 

[やぶちゃん注:「甌窶」は「おうる」と読ませているらしい。諸注は高台の狭い土地とする。「甌」は原義が小さな平たい鉢、「窶」は小さな塚や岡を指す。通常は「おうろう」であるが、小丘の謂いの場合、「ル」という音を持っている。]

 

草萌や寺院(エケレシヤ)の吊る鸚鵡籠

 

山桐の大蘖に宿雪盡く

 

[やぶちゃん注:「大蘖」は「おほひこばえ(おおひこばえ)」と読んでいよう。「宿雪」は「しゆくせつ」としか読めない。残雪のこと。]

 

山禽に※の蘖日は滿てり

 

[やぶちゃん注:「※」=「山」+(「棧」-「木」)。この字は音「サン・ザン」で険しい山の形容である。「ざん」と音読みしているか。]

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