「メタファーとしてのゴジラ」追記中
2014年8月刊の洋泉社「別冊映画秘宝 初代ゴジラ研究読本」は近年稀に見る優れた――1954ゴジラ――の研究本である。ここのところ、これによって僕の「メタファーとしてのゴジラ」に追記を施している。今日の追記は以下。
●ゴジラの白熱光による有刺鉄条網の溶解シーンの撮影法について概説する(飴製の高圧線ミニチュアにスタジオライトを直に当てる)。[2014年8月21日訂正追記:2014年8月刊の洋泉社「別冊映画秘宝 初代ゴジラ研究読本」の一五六頁にあるコラム記事によれば、特撮ファンの間でまことしやかに流されている『飴製』というのは都市伝説の類いであることが判明した。そこには『一部だけアルミを使い、自重で曲がるように作った。また熱で変形しやすいヒューズを使ったなど諸説ある』としつつも、特撮に限らず多くの『映画で多数の精巧な模型を作っていた石井清四郎(石井模型)の長男、石井良氏』(同氏のサイト「石井清四郎・特撮映画を支えた男 模型飛行機からウルトラQまでの軌跡」も是非参照されたい)『によれば、生前清四郎氏ご本人が、「鉄塔が溶けるシーンは自分がアルミで作り、石油ガスバーナーをあてて溶かした」と語っていたという』とあり、製作者を自分と断定されておられる点と、実際の映像の印象からもこれが真実だと考える。]
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