「アイス・バケツ・チャレンジ」なるもの――
「アイス・バケツ・チャレンジ」の大流行りをNHKも今日、報道していた……確かにALSが如何なる病いかを知らしめる効果はあろう……しかし「アイス・バケツ・チャレンジ」に「興じる」連中の能天気な騒がしさには、ALSで母を亡くした僕としてのは何か違和感を感じたと言っておく……そうして、NHKは報道していない今日の昼に見た記事を思い出していた……
『ビル・ゲイツやネイマール、レディー・ガガ、日本でも孫正義など、世界のセレブを巻き込んで大流行している、ソーシャルメディアを使った募金活動「アイス・バケツ・チャレンジ」の発案者の一人、コーリー・グリフィンさん(27)が8月16日、亡くなった。アメリカ・マサチューセッツ州のナンタケット島で深夜に海に飛び込み、溺れたという。ボストン・グローブなどが伝えた。』
いや、はっきり言おう。
正直、僕は「ダイ・イン」と同じ生理的嫌悪感を「アイス・バケツ・チャレンジ」に感じている。これは誰の説得によっても変わらないと言っておく。――
反論のある方は、何時でもお相手しよう。その代り、僕のブログ記事『筋萎縮性側索硬化症の母に「これで終わりです」という医師の直接告知は妥当であったと言えるか?』をまずは読んでからにして呉れたまえ――
……僕のトラウマなんかどうでもいいんだ……
……少なくともNHKは能天気な馬鹿騒ぎの報道の最後に発案者の逝去を添えるべきであった――それが「死」というものだ――「メメントモリ」を無限遠に遠ざけるこの日本というだれきったものの愚劣さ加減!……
……僕のトラウマなんかどうでもいいんだ……
……少なくともNHKは能天気な馬鹿騒ぎの報道の最後に発案者の逝去を添えるべきであった――それが「死」というものだ――「メメントモリ」を無限遠に遠ざけるこの日本というだれきったものの愚劣さ加減!……
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