日本その日その日 E.S.モース(石川欣一訳) 第十四章 函館及び東京への帰還 17 鹿又から松島へ(Ⅱ) 煽り
図―457
図457は高さ約三フィートの奇妙な扇で、米から塵を煽ぎ出したり、あるいは穀物から籾殻(もみがら)を簸(あお)りわけたりするのに使用する。一本の竹でつくった縦の柄を握り、鞴(ふいご)を使う時みたいに両手を左右に動かすと、蝶々の翅(はね)に似た形の扇が開いたり閉じたりする。
[やぶちゃん注:これは、画像検索で検索に検索を重ねた末、遂に「静岡おでかけ観光ガイド」の『懐かしい農具を展示 「むかしの道具展」』(これは二〇一一年十月に静岡県焼津市(旧志太郡大井川町)宗高にある焼津市立大井川図書館展示室で行われたもの)で発見出来た。これは煽(あおり)と呼ばれる(リンクは同ページ(ブログ形式)の当該道具の写真の拡大画像)もので、写真キャプションには籾・麦と塵・芥を風を起こして選別する大型の団扇とある。
「三フィート」約九十一センチメートル。]
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